教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

人間関係を大切にするな!~弱いつながり



 「ネットは体力勝負の消耗戦」という指摘を著者がしていますが,

 私の場合,「ネット」ではなく「教育現場」が戦場です。

 本編で「子どもからエネルギーをもらう」という話を書いていますが,50もらって500使うなんていうこともたびたび起こります。

 教師の仕事は,10もらって1000使う,なんてことをたくさん経験し,借金が1億くらいたまったところで,卒業式を迎えて,一気に返済してしまうことの繰り返しです。

 教育がうまくいってもいかなくなくても,決まった額の給料が毎月振り込まれてくるのが教師という仕事の甘やかされている部分ですが,「批評家」という仕事は本当につらく厳しいものでしょうね。

 「老い」に関する記述では,子どもができてまとまった時間がとれなくなった悩みが紹介されていました。私も同じ悩みをもっていましたが,子どもが大きくなるにつれ,それなりに復活できるのではないでしょうか。

 「批評家」という職業が成立するための条件は,「なるほど」と読者を唸らせる底力が必要ですが,著者がどのようにそれを身につけることができたかが示されています。
 
 教育では「強い絆が築かれること」を重視してきた流れがありましたが,「弱くて緩い絆」も大切であることに気づかされました。
  
 子どもたちが「一人も見捨てない」なんて息苦しいことを言われなくてもすむ教育現場のあり方を,探っていきたいと考えています。

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「良い子のふり」をさせられてきたツケの負債は重い~道徳の「成果」




 進学する子どもについての情報交換で,私たち中学校の教師に対し,小学校の教師から,「この子は(言うことを聞かなくて)大変です」と伝えられた子どもほど,中学校では生き生きとリーダーなどもこなし,「この子はピカイチです」などという子どもは逆に問題行動を起こしたりする・・・こういうことが経験上よく起こります。

 どうしてでしょうか。

 経験豊富な小学校教師は,よくわかっているようなのですが・・・。

 小学校で「良い子のふり」をしてきた子どもは,中学校に進学した後,その「意味のなさ」に気づくと,我に返るのです。

 「道徳の授業では,あんなに輝いていたのに・・・」

 道徳の授業で輝く意味などないことに,子どもは気づかされなかったのでしょうか。

 平気で人のものを隠す。陰で悪口を言う。でも,道徳の授業では正義の仮面をかぶる。

 なぜ見抜けないのでしょうか。

 いじめのアンケートをとってみると,

 「先生は,なぜ見抜けないのでしょうか」という子どもからの悲痛の声が寄せられることがあります。

 「わかっていますから」とは答えにくいのですが,

 もしかしたら,教師が知らないようなひどい思いをさせられている子どもはもっとたくさんいるかもしれません。

 「表の顔」と「裏の顔」がうまく使い分けられるようになる・・・・

 そんな道徳の学習の「成果」を子どもは知っているのです。

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小学校教育の質を変える起爆剤は英語か?~英語で一流を育てる



 本書の中で,これからの小学校の英語教育に対する危惧が示されていますが,正鵠を射ています。

 私の予想は,以下の通りです。

 2020年以降,日本を代表する「ダメな英語教育」のさらなる劣化版が小学校で始まる。

 やがて,「本当にダメ」であることに,国民全体はもちろん,英語教師たちが気づく。

 そして,「本当にダメ」なのは,従来の小学校教育全体であったことに気づき始める。

 何が「ダメ」なのかというと,教えてあげる内容,自ら学ぶ内容が少なすぎることが,国際比較でも明らかになる。薄っぺらい教科書で学んでいるのに,それが定着しないのは,単純に「薄っぺらいから」であることにようやく気づく。

 やがて,小学校教育全体の改善策が提案され,一部の学校で実践が始まる。

 おそらくは,小学校教育が改善する前に,新しいタイプの塾が増え始め,それを小学校が真似しようとするが,結局は上手くいかなくなる。

 新しいタイプの学び方をしてきた人が教師になるくらいの時期から,小学校教育が立ち直る。

 2040年ころが,日本の教育改革が初めて「成功」するチャンスなのである。

 しかし,「すべての子どもが消化しきれない」ことを理由に,2030年ころに方向性が変わってしまい,せっかく「成功」するはずだった変化が,起こらずに終わる。

 10年サイクルでころころと方針を変えることが,「教える人」と「学ぶ人」の実力や感性のミスマッチを生じさせ,結局ただただ失敗を繰り返す運命にあるのが,日本の「教育改革」という「自滅政策」なのである。

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