教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

2014年08月

宿題が終わらなかったら,どうする?~Dream Navi(ナガセ)



 本編のブログで書いたことですが,宿題がどうにも終わりそうにない場合,保護者の方はどうされるのが一番よいのでしょうか。
 登校日の前日まで,徹夜させますか?

 体調をくずしてお休みしてしまっては,元も子もありません。

 一番よい方法は何でしょう?

 結論ですが,宿題は,間に合わなくてもいいんですよ。

 宿題は,子どもに任せられているものではありますが,教師の目の届かないところで

 やらせているということは,小学生の場合,監督責任者は保護者ですよね。

 その監督責任者が責任を果たせなかったわけですから,

 突貫工事で何とかしようというのは,子どもが気の毒です。 

 提出日に,まだ終わっていませんが,いついつまでに,必ず提出します。

 そうやって,子どもから教師に伝えさせるのがベストです。

 できなかったもの,やらなかったものは,できませんでした,やりませんでした,

 と正直に伝えさせることが,何よりも大事なことです。

 いい教師の場合,きちんと現状に寄り添ってくれるはずです。

 いきなり怒り始めるような教師にあたってしまっていた場合は,

 「社会に出たら,これじゃすまない」くらいにびびらせておけばよいのです。

 きちんと自分と向き合い,教師と向き合える子どもになるチャンスにもなります。

 宿題が終わらなかった子どもの保護者の方は,そういうチャンスをぜひ生かして下さい。

 怒っていても,何も始まりません。

 教師を試すことにもなり,場合によってはがっかりすることがあるかもしれませんが,

 ほとんどの教師は,「正直に話せてえらいね」と逆に褒めてくれて,

 学校も始まったことですから,教師の方できちんとサポートしてくれるかもしれません。
 

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受験を勝ち抜く力と・・・~世界で生きる力~自分を本当にグローバル化する4つのステップ(英治出版)



 帯に紹介されているのでここに示しますが,4つのステップとは,

>ものごとの本質にせまるための「直視する力」

>あらゆる世界観を学習する「学ぶ力」

>異なる人々とつながる「連帯する力」

>世界を変えるためにともに行動する「助けあう力」


 の4つです。

 この本の初期の草稿は,『国境を越えるリーダーシップ~グローバル・シティズンのハンドブック』というタイトルで回覧されていたそうです。

 そのうち,『グローバル・シティズンシップ教育』なんていう言葉も定着してくるかもしれませんね。

 語学というのは,本当に日常的に使う必要性がないと,なかなか身につかないものだと思いますので,

 たとえば小学生とか中学生レベルで進めていきたいのは,

 「いろんな世界がある」「いろんな考え方がある」ことを知ってもらうことで,

 異質なものを否定したり排除したりするような心の方向性ではなく,

 「自らが変わる」ことを目指してみたり,「信頼関係を築く」ために必要な知識やコミュニケーションの手段を追究したり,とにかく途中で投げ出さないでうまくいく方法を忍耐強く探り続けられるような子どもを育てていきたいものです。

 さて,そういう教育は,なかなか現状の小中学校に求めてみても,なかなか実現しにくいものです。

 中学受験を考えている人たちにとって恵まれているのは,

 いまや,こうした「GI(グローバル・インテリジェンス)」の習得を掲げる学校が増えているということで,

 その戦略を知り,その学校への合格を目指して努力する中で,

 「合格してからも伸び続ける人」になる基礎を受験勉強で固めていくような姿勢がとれるのです。

 この本の巻末には,「まとめ」として,

>世界で生きる力を身につける20の方法
 
 20 Ways To Raise Our Global Intelligence 

 が紹介されています。

 受験に際しても忘れてはいけないことにかかわりものを,

>1 自らが変わる

>2 脳の両側を使う  

>3 根源的なルーツを探る

>7 自分の世界観を事実に照らしあわせる

>8 敵を知る~徹底的に

>10 マインドを広げる質問をする

>12 うまくいく方法を忍耐づよく探る

>14 利益と価値の両方を考える

>16 共通点を見出す

>20 連帯する


 具体的に,何をどうするかはご自分で考えてみて下さい。

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まず大人が「整える」べきこと~禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本(幻冬舎)



 「打ち水」をしたことがある小中学生はどのくらいいるだろうか。

 「打ち水」に,「清め」の意味があることを知っている大人はどれだけいるだろうか。

 「美しい心」を育てるためには,知識の面での基礎・基本がある。

 しかし,それは「教科書」から学ぶようなものだろうか。

 やがて,「道徳の教科書」が生まれるが,

 「教科書に書いてある通りやったのだから,文句を言われる筋合いはない」

 などとふんぞり返る子どもが出てきたら困る。

 さまざまな機会に・・・・「打ち水」の場合,団地やマンションではなかなか難しいかもしれないので・・・・

 たとえば店の前を通った時,「打ち水」がしてあったら,そのお店の人の「心」を

 伝えてあげるのもよいだろう。

 神社に行ったとき,必ず立ち寄る場所があるはずである。

 「水」が「清めてくれる」ことの意味を,考えさせてあげるのがよい。

 禅を学べば,「水」でなければならない,という「こだわり」なり「固定観念」も消え去る。

 これが,私で言う「打ち水」です,というものを,つくればよい。

 「生き方」を,親から子どもに伝えるきっかけに,「道徳の教科書」はなればよい。

 できたら,「このような本を読んでみたい」と思わせるような教科書・・・・

 優れたレビューを集めたような・・・・

 を誕生させてほしい。

 一番良いのは,自らが体験することである。

 禅の教えは,シンプルであり,同時に,奥が深い。

 基礎・基本とは,そういうものである。

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日本史・世界史を融合させた高校「近現代史」は実現可能か?~新しい世界史へ(岩波新書)



 国がめざしているのは,少なくとも「岩波」で本になるような内容の「近現代史」ではないだろう。

 上の本の著者が述べている

>現代には現代が必要とする歴史認識があるはずだ

 というのは,その通りなのだが,

 その「歴史認識」にも様々なタイプのものがある。

 自国優先主義が,「そもそも世界標準だ」という考え方もある一方で,

 「一体化した世界を新しい枠組みで捉え直そう」という考え方もある。

 後者などは,「じゃあ,どうする」の答がなかなかないので困ってしまうのだが,

 前者のシナリオがあるのは目に見えている。

 「地球市民」の世界史だ,なんていう方針が出てくれば,

 どうしても国家は「悪役」として登場することになるだろう。

 魅力も感じる一方で,「わかりやすさ」がふっとび,「収拾のつかない話」が増える危惧もある。

 指摘自体は正しい。

>これまで私たちは,「イギリス」や「日本」といった国を,あたかも人格を持った個人であるかのように考えて,世界史を叙述し理解することが多かった。

>しかし,ここで構想しようとするモノを軸とする世界史では,このような表現は慎重に避けた方がよい。商人や貿易商,それに商品を生産したり消費したりする人々の意志や行動が,国家の意志と一致していたとは限らないからである。


 こういう「見方・考え方」をもっている教師を,「国家」は警戒せざるを得ないだろう。

 そもそも,歴史を学ぶということには,「国民づくり」という国家としての使命がある。

 「国家」が「国民」と一体のものであるという実感を抱かせたい。

 「イギリスは,こうした。」という記述に慣れると,いつか,イギリス人が,私たちが,こうした,という認識になっていく。そうさせること自体が歴史教育のねらいだ,という隠れた考え方もあろう。

>少なくとも国民国家がはっきりと姿を現す一九世紀に至るまでの時期については,ある商品の・・・に関わって世界中に展開する人々のネットワークとそれぞれの場面での人々の活動の実態が,「国」を常に意識することなく理解できるような記述を工夫したい。

 「少なくとも~」の部分の記述は,その通りである。

 しかし,香辛料,綿織物,絹織物,銀や銅などの金属,陶磁器,砂糖,茶,コーヒー,アヘン,奴隷・・・

 いったいどこに焦点を絞って本を書けばよいのだろう。

 それぞれ,別々の1冊の本ができあがる(できあがっている)。

 さてさて。

 もし日本が,そのまま翻訳したものが全世界の教科書になるような「近現代史」の本を出したら,

 素晴らしいことである。

 ごくわずかな願いを,そっち方向にも抱きながら,今後の動向を注視していきたい。

 できたら,そういう「全世界共通近現代の歴史教科書」をつくろうとする団体の登場を期待したい。

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LINEの経営戦略からグローバル人材に必要なことを学ぶ~「世界で戦える人材」の条件(PHPビジネス新書)



 グローバル化といったら,

 英語だ,コミュニケーション能力だと,短絡的発想の人がいることへの批判。

 まず,単に英語が話せることが大事なら,
 
 英語圏の人たちは全員グローバル人材にあてはまってしまうし,

 学校の先生なら,英語の先生だけがグローバル人材だということに。

 では,英語の先生は学校でリーダーシップを発揮できているかということを考えると,

 管理職になる英語の先生の割合は,それほど高いわけではない。

 今は,知識基盤社会でもあることを忘れてはなりません。 

 グローバル化や知識基盤社会の意味を考えさせるために,いい教材があります。

 東洋経済オンラインでも紹介されている,

 LINEの経営戦略・・・・スペインに進出し,そして南米,さらに北米へ・・・・。

 モラルコードの文化をもつのは日本などアジアだけでなく,キリスト教圏にも存在する。

 たとえば南ヨーロッパの国々では,人と人とのつながりを重視する。

 コミュニケーション好き=メールの送受信回数が多いことに目をつけた,企業戦略。

 スペイン語圏にLINE利用者が広まることで,

 南米,そして,

 「ヒスパニック」が増加しているUSAまで,企業の成長の場とすることが可能となる・・・・。

 最終的にどうなるかはわからないとしても,

 中学校レベルの知識と,上に紹介した本で説明されている「知識」を組み合わせるだけで,

 自分なりの企業戦略を考えることもでき,

 起業に結びつけることもできるかもしれませんね・・・・。

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