教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

2015年08月

切手と戦争~週刊東洋経済

週刊東洋経済 2015年9/5号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2015-08-31


 日本郵政株に関する特集号でしたが,私が注目したのは,

 『郵趣 知られざる切手の世界』でした。

 『郵趣』という雑誌は切手を収集していた小学生か中学生ころに購読していたのですが,

 間もなく創刊800号を迎えるそうです。

 雑誌の記事に刺激を受けて,切手を自由研究の対象にしたこともありました。

 久しぶりに,読んでみようかと・・・。


郵趣 2015年 06月号 [雑誌]
郵趣サービス社
2015-06-01

 

 東洋経済の特集では,「愛国切手」に関する記述がありました。

 切手と戦争は,どのように結び付くのでしょうか。

 図柄の話ではなく,切手につけられた「寄付金」の話。

 日本では「4銭+2銭」の後半が寄付部分だったそうですが,

 ナチスドイツでは「6ペニヒ+24ペニヒ」とか「42ペニヒ+108ペニヒ」という

 切手があったそうです。

 戦費というのはいくらあっても足りません。

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大東亜戦争と東京オリンピック~輿論と世論



 「国家の暴走」への危惧が若い人の心をつかみ始めている。

 「国家の暴走」は,戦争へと向かう道とは限らない。

 また,「国家の暴走」を許しているのは,立憲主義という政治の本質を知らない国民かもしれない。

 「民意」を世論調査結果などのデータをもとに分析すると,何が見えてくるのか。

 前の「東京オリンピック」に,国民はどれほど熱中していたのか。

 おもしろいデータを見た。

 今の国民に少し似ている。

 しかし,3年後,4年後にはどうなっているのだろう。

 1550億円とか冷房装置とかいう数字や言葉をその時までに覚えているだろうか。

 小学校の教科書の写真が紹介されている。

 もし,学徒出陣と東京オリンピックの開会式の写真を見せて,

 「とても似ていますね」という反応を示した小学生の言葉を,教師はどのようにしてとらえたらいいのか。

 すぐに反論を子どもにさせて,知らんぷりでよいのか。

 2008年の本ではあるが,「新しさ」を感じた一冊であった。

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本格的「下流老人」時代の始まりは~週刊東洋経済



 2025年前後に,高齢者年齢の引き上げが実現するという予測をしている人がいます。

 もし75歳からが高齢者,なんていう時代になったら,世の中はどうなるのでしょう。

 もちろん,「下流老人」も増えるのですが,それを社会保障によって支える世代が増えるのです。

 実は,統計的には75歳までの人は,まだまだ元気であるという,とても良いことなのに,

 何だが不都合にもなりそうな数字があるようです。

 OBの先生方との集まりがあるのですが,「元気」に見えるのは80歳代の人だったりもします。

 60歳代なんて,まだひよこのようなもの・・・なんて言っていたら,

 40歳代は生まれてもいない,別次元の世界の人間になってしまう。

 長寿社会は本当に幸せなのか,という問いが突きつけられるのは,もうそう遠い未来ではない,

 何となくそう思っていると,いつの間にか下流老人の悲しいニュースであふれる時代になってしまうかもしれません。

 まだこのようなブログの世界では,若いときにPCが身近でなかった高齢者の方々は少数派でしょうが,

 20年後,30年後には,生きがいを求めて殺到する場になるかもしれません。

 世代がずれていると,ときどきピント外れに思える情報が流されるのを目にもしますが,

 そこは情報リテラシーを磨くためにも,批判的な目で読んであげることが必要でしょうね。


 さて,受験生をお持ちの方といえば,40歳代が多数でしょうか。

 私もそうですが,自分の30年後・・・子どもが自分と同じような年齢になるころは,

 どのような社会になっているか,自分は下流老人に向かっているのか,そうではないか,

 そんな関心をもつことも必要かもしれません。


 貧困や病気よりも怖いのが,「孤立」であることに気づくのは,20歳代,30歳代のうちであってほしいと思います。

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中国人と中学生の「攻略法」~週刊東洋経済



 「攻略」というのは,だれを相手にする行為でしょうか。

 まず頭に浮かぶのは,戦争をしている敵の軍勢なり城なりでしょうか。

 攻略を英語で表現すると,「capture」。

 これ,画像を保存とするという意味の「キャプチャー」と同じなんですね。

 最初の意味は「捕虜にする」,

 ほかには「(賞品を)獲得する」,「(心を)とらえる」という意味も。

 ここでは,「中国人の心をとらえる方法」という趣旨のタイトルだと受け止めておきましょう。

 ところで,「中国人」にしかこの方法があてはまらないかどうか,

 もし「中国人」のところに「中学生」をあてはめて考えたらどうか,という読み方をしてみることも大事でしょう。

 特集「中国人を動かす10の行動原理」 のうち,

>好意の先払いがカギ

>自分は他人より優れていると思わせる

>発信は2倍に,受信は半分に

>仕組みに頼らず,人を頼る

 こんな原理への対応はとても参考になりますね。

 特集「歴史と古典で学ぶ中国人のツボ」では,

>人間関係の摩擦で疲れ切る中国人

>中国人は「枠組み」にこだわる

>人間社会のことにしか関心がない

 のうち,人間関係の「摩擦係数」という捉え方については,それを最小化する「和」の伝統が簡単に機能しない中学校では,よいヒントが得られるかもしれません。

 中国には,大家族で生活することを理想とする考え方があり,多くの人はその中でストレスを抱えるようです。

 日本ではその逆になり,子どものストレス耐性が異常に低下していることが気になります。

 核家族化が進行し始めていた親世代にもストレス耐性がなく,親子でつぶれるのが今の日本社会の特徴になっています。

 中国の強さの源泉を探りつつ,そこから学ぶ姿勢を鍛えられそうな記事になっています。

 もちろん,学ぶ,ということの意味は,コピーする,ということではないことを確認しておきます。


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戦乱がもたらしたもの~劉邦・下

劉邦(下)
宮城谷 昌光
毎日新聞出版
2015-07-15


 
 だれもが,戦争はないにこしたことはないと願っています。

 しかし,今私たちが豊かな生活ができている(物質的にも,精神面でも)背景には,かつてのさまざまな戦争で生み出されたものがあることを忘れてはなりません。

 戦争では,生きるか死ぬかという,人間にとって最も切実な状況に身を置かせられます。
 
 指揮官の立場で言えば,どうすれば「民」を死なさずにすむかを必死で考えるわけです。
 
 戦争が悲惨なのは,相手も同じようなことを考えているわけであり,

 知力も含めて,相手の力をうわまわることが,生き残るこつになったりするわけです。

 だからこそ,必死に考え抜いた。人間が必死に頭を使った時期だった。

 そこには,新しい兵器という物質的な面だけでなく,精神面での成果もたくさん生まれました。

 広く考えれば,宗教自体もそうでしょう。
 
 狭く考えれば,戦争に勝つための方略です。

 多くの価値観も生まれると,いつどこでどんな価値観を最高位におくかで迷うときがきます。

 どんなときにも「困った人は見捨てずに助ける」という価値観を最高位に置いた劉邦は,

 そういう価値観の持ち主であることを理由に多くの優秀な人材を集めることに成功しました。

 儒教でいう「仁」よりも,一般的な「義」を重んじた劉邦。


 戦争の時代は,豊かな感受性がいっさい無になるような時代というイメージがあるかもしれませんが,

 そういう偏見があるうちは,本当の意味で戦争を避けるための生き方を探ることができないまま,

 いつの間にか戦争に巻き込まれていく,なんていうことになってしまうのかもしれません。

 8月中旬のテレビ番組は,戦後70年という節目の年でもあり,「戦争もの」の特集が多く組まれていました。

 今後,本当の戦争を体験した世代がこの世を去っていく時期になっている,

 そういうあせりが見えるような番組もありました。

 こういう言い方をすると,誤解というか批判を受けるかもしれませんが,

 戦争関係者を「英雄化する」という趣旨ではなく,「主人公にする」という趣旨の捉え方が必要になってくるかもしれません。

 ここでの「主人公」とは,自分の頭でしっかりと自分の主張が言える人間のことです。 

 もちろん存命中の方にもその役割が果たせるかもしれませんが,

 過去の多くの戦乱と同じように,記録から探る道を大事にしていくべきだと感じます。

 海外から発見される文書で注目を浴びているものも増えています。

 「戦争」を考えるための感度は,もう少し別のかたちで上げていく方法を考える時期に来ているのではないでしょうか。
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