教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

2016年10月

本の魅力~語彙力こそが教養である

語彙力こそが教養である (角川新書)
齋藤 孝
KADOKAWA/角川書店
2015-12-10


 昔から,齊藤先生の本にはたくさんの刺激をもらったが,ここしばらくは読んだ内容にすべて「既視感」があり,感動をもらえなくなってしまった。本好きにとっては,寂しい限りである。

 引用されている内容に新鮮みがないということは,逆に考えれば,奇をてらわず,本当に知っておくべき教養にしぼって書かれているということだろう。

 読み方を変えれば,まだまだ発見ができるよい本かもしれない。

 「教養」を単なる知識としてとらえている自分がいないか,点検が必要である。

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本当にこわいのは○○主義~世界から戦争がなくならない本当の理由



 戦後のドイツ基本法には,「国民投票」の規定がありません。

 その理由として考えられることを,次の言葉を使って,80字以内で書きなさい。

 【 直接投票  熱狂  間違い 】

 以下の文をヒントにして。

>ヒトラーは,当時のワイマール憲法に定められたまっとうな民主的手続きによって,ドイツ国民から政権を与えられました。・・・(中略)・・・本当に怖いのは異常な独裁者ではなく,それを支える・・・(後略)

 かつての日本で,日米戦争反対のキャンペーンを張った大阪朝日新聞は不買運動を起こされました。

 日露戦争のときも,反戦論をとっていたのに売上げ減少をくいとめるため,方針をかえた新聞がありました。

 
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「不満の爆発」への備え~知の技法・出世の作法

週刊東洋経済 2016年10/22号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2016-10-17


 最近,「この人,本気で褒めているのかな?」「この人,本気で謝っているのかな?」と疑問に思うことが増えてきた。

 生活指導をする対象となる子どもや,生活指導をしている教師たちを見ていてもそう思うことがある。

 保護者などは「お世辞」「社交『舌』礼」であることがわかっているのでスルーできるが,

 どうしても「表面的」な賞賛や謝罪は気になって仕方がない。

 韓国人に多量のわさび入り寿司を提供してしまった店舗には,わざわざ韓国から「謝罪」を要求し撮影するためのテレビクルーがやってきたそうだ。

 心では思っていなくても,「謝罪」という「かたち」が結果として残ればそれでよいのだろうか。

 この内容は,本編ブログで詳しく書いておきたい。


 さて,私が佐藤優のコラムに最近注目しているのは,北方領土問題に関する日ロの動きを佐藤氏がどう見ているかを知りたいからである。 

 この号では,「ねたみややっかみによる不満の蓄積に注意」という内容になっているが,

 ここのところの日ロの接近が,

>国後島,択捉島の返還の見通しがまったくつかなくなってしまうリスクがある。このリスクに対する潜在的な反発が,外務省内と日本の保守政治家にある。

>さらに現在は,首相官邸が霞が関(官界)に対して圧倒的に優位に立つので表面化していないが,日ロ接近が日米同盟に悪影響を与えるという懸念が外務省には潜在的にある。この不満が爆発する可能性を過小評価してはならない。


 という分析に結びついている。
 
 人の「心」は「行動」への燃料でもエンジンでもある。

 「理詰め」に徹して「心」を過小評価することに,警戒心をもっておきたい。

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「どこにもない場所」を意味する言葉とは?~日本人の甘え

日本人の甘え (新潮新書)
曽野 綾子
新潮社
2016-09-15


 「ウ・トポス」=「どこにもない場所」という言葉から造られたのが,

 トマス・モアの「ユートピア」。

 「戦後」70年以上がたつ日本で生きている人にとって,「戦時」とは異常なものだが,

 世界では「平和」は決して当たり前のものではない。

 曽野さん(たち)がよく口にする,

>それ(平和)が簡単な心がけや呼びかけによってあり得ると思っている人と付き合うのも,実はかなり疲れることなのだ

 という感じ方は,

 「とにかく道徳の授業をやればいい」という言い方をする教師に対してもつ印象と同じである。

>しかし評論家として名前を売るためにも,テレビタレントとして重く用いられるためにも,時には・・・(中略)・・・とにかく人道主義や平和主義を,不自然なほど正面から打ち出さなねばならない,というのが最近の傾向らしいのである。これは一種の打算的処世術に過ぎないのだが,私は権威主義の臭気に弱いので,こうした人々が増えると,花粉症のようにくしゃみが出て仕方がない。

 花粉症もかかっている人でないとわからないつらさがあるだろう。

 「おもてなし」「思いやり」の心が「道徳」の授業で育つと考えている「甘ったれ」が教育現場に立つと,そこはきっと自分が最も「そこにいたくない」と思う「戦場」に見えるだろう。


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公立の「逆襲」という病~週刊東洋経済

週刊東洋経済 2016年10/15号 [雑誌]
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2016-10-08


 こういうタイトルの雑誌を店頭で買う「一般人」はどのくらいいらっしゃるのだろうか。

 できれば,今回の特集で登場している中高一貫校の出身の方に,内容の感想をお聞かせいただきたい。

 表紙の副題にある「公立の逆襲」が意味する現象とは,「東大合格者の増加」である。

 では,増加前の卒業生たちは,「負け組」だったのだろうか。

 その間,「校風」や「人脈」は廃れてしまったのだろうか。

 そうではないだろう。

 東京都教育委員会は塾関係者に協力を仰ぎ,「大学(東大)合格実績の向上」で「伝統校」に梃子入れを行ってきた。そしてまさにその「成果」が現われ,

 「開成を蹴って日比谷に行く生徒がいる」ことが大きな宣伝文句になっている。

 他の中高一貫校から受験で抜けて日比谷に通う生徒もいる。

 私立高校は,すでに都立中高一貫校の「私立化」への異議を唱えているが,

 日比谷のような一貫校ではない都立の「逆襲」も脅威なのだろう。

 そもそも塾や予備校で大学進学への準備をしている受験生たちにとっては,

 学費が高い私立よりも都立を選ぶのが「経済的」である。

 公立中の学費は3年間で144.5万円。私立中は401.7万円。

 公立高校の学費は3年間で122.7万円。私立高校は297.4万円。

 合計で私立中高に通わせた親は6年間で430万円以上も多く支払っている。

 子ども2人が同じように私立ならこの倍額である。

 その対価が本当に得られているのか?という不安を,

 「崩れる中高一貫校神話」という言葉で煽っている特集である。

 「日比谷の高校力」「日比谷の校風」とは何だろうか?

 教師が大幅に入れ替わったり,カリキュラムが多少いじられたり,予備校のノウハウが学校に入ってきたりしたとしても,実は「校風」というのはそう簡単に変わるものではない。

 しかし,学校の様子がもし,「昔はこんな風ではなかった」と見られるようになってきたとしたら・・・・。

 「伝統校」という言葉に価値が置かれる時代がもう少し続いてほしいと願うのは,

 伝統校出身者に限られている現象なのだろうか。

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