メチャクチャな詰め込み教育は,今や中学受験の世界がその典型です。
教育の世界の一般常識からすれば,ズレすぎていて,もはや受験を経験する小学生には学校のお勉強など「当たり前のこと」すぎて何の知的好奇心ももてないのではないかと想像してしまいます(ある程度,自分にはこれが当てはまっていました)。
中学受験に子どもを向かわせる大人たちは,健全な心身の発達などは全く考えずに,
「志望校合格」に向けて照準を合わせた言動に走ります。
その大人たちの心を奪うような教育産業の広告も,かなり洗練されてきています。
だから,完全なる「ズレ」を完全に認識できないまま,「その日」を迎えることになるのです。
このままでは,自分の子どもは将来,~になってしまう・・・・。
そういう不安を「ズレ」感覚のない大人は,
志望校合格後の子どもではなく,
塾に行きたがらない子どもを目前にして抱くのです。
>多くの宗教がそうであるように,信者に何を言っても無駄である。
>失敗例を無視して,成功例ばかりが注目されてしまうことを「生存バイアス」という。
「生存バイアス」で彩られた雑誌がたくさんあります。
人間として,大きくズレないためには,それなりの座標軸が必要です。
そのためには,「失敗例」に関する大量の知識が必要なのです。
しかし,それは最も手に入りにくい情報かもしれません。
多くの「失敗例」たちが,世の中にはたくさん埋もれています。
それを発信できるのは,学校だけなのかもしれません。
小学校の成績がよくない子どもを入試得点が高いからといって合格させるような学校に通わせれば,全く同じサイクルが永遠と続くことになることを知っておいて下さい。