すでに,子どもがあふれる情報のなかで迷い子になっていることを自覚している親は多いでしょう。

 親自身もそうなっていることに気づける人は,まだ遅くはありません。

 中学受験をさせること。その目的は何か。

 どのような中学校を選ぶべきか。

 40年も前の本に,こんなことが書かれていました。

 (鈴木重信の言葉)

>亡くなった脳生理学者の時実利彦博士が,「教育には隙間がなければいけない」といわれたことがあります。今の教育は壁で塗りつぶしてしまっているというのですね。隙間があるから,その隙間で子供は工夫したり,考えたりする。わからないからこそ答を出すためにいろいろやるのに,至れり尽せりでべったり塗りつぶしてあり,最初から答が与えられている。これではいけないといわれたことが強く印象に残っています。

 受験の対策で,「ここからここまでやっていれば完璧」というプログラムができあがっています。

 それは,入試問題や入試の選抜の方法に工夫や変化がないからです。

 こういう経験を,中学校に入ってもやらせるのですか。

 高校に進学してもやらせるのですか。

 大学に・・・そして社会人でも・・・。

 中学校や高校の授業で,「隙間」を戦略的に設けている学校を探してみませんか。

 塾と同じような学校が増えているのは,そういう学校を期待する人が多いからですね。
 
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