日本が達成した現在の社会は,日本人にとっては当たり前の社会ですが,外国人にとってはそうでもないことが多いわけです。

 中国人が『ドラえもん』に感心する理由が紹介されています。

 ドラえもんの道具以外で,感心されている点を挙げると

>子どもが個室をもっていること

>母親が子どもを基本的には自由に生活させていること
 

 というものになるようです。

 そもそも一軒家に住んでいる家庭の子供たちがメインキャストであるわけです。

 日本の子どもには,お正月に「お年玉」がもらえるという,よき?伝統があり,預金していれば数万円になるのにそう時間はかからない。こんなに経済力があり,また,ゲーム機やゲームソフトなどをバンバン消費できる子どもが,世界にどのくらいいるでしょうか。

 小学生でも新幹線に乗って安全に秋葉原で買い物ができる国は,「一般的」な国でしょうか。

 「大衆文化社会」

 「大衆高度知的文化社会」

 「高度道徳社会」

 「自由消費社会」

 「子供自由社会」

 こういう社会で子供が消費行動に参加できるということは,将来の日本の経済なり社会なりに,どのような影響があるのでしょうか。

 すでに,高度経済成長期に子供時代を過ごした人は親になり,その子供たちに「自分たちと同じような思い」をさせています。

 次の世代はどうなるのでしょう。

 この本で想定されているのは,

 「22世紀型の人間」です。

 すでに21世紀であるわけですから,

 「21世紀型コンピテンシーを想定した教育」の試行錯誤をしているうちに,いつの間にか22世紀になってしまうのでしょう。

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