荻上チキさんとの対談テーマは,「いじめ」です。

>内閣が取ったデータを分析し直してみたところ,暮らし向きの悪い家庭の子どもほど,いじめのターゲットにされやすい傾向が明らかになりました。

 経済格差は学力の格差だけでなく,「いじめ」にあうリスクが高くなったり低くなったりする原因になるということです。

 もちろん経済的に余裕がある家庭が,すべてソーシャルスキルが高くなるような教育をしているとは限らないわけですが,私がより気になった理由は,むしろ経済的に厳しい家庭ほど,近所付き合いとか,地域の中での役割分担とかがしっかりしていて,ソーシャルスキルを身につけられる環境にある,という実感が経験上,強いことでした。

 貧困家庭の子どもや発達障害をもつ子が「いじめ」を受けやすい,というデータに違和感があるのは,私が赴任した学校が,生徒の学力の高低差は激しくても,それなりに教育力が高い地域にあった,ということでしょうか。

 佐藤優さんが書いている外務省の「いじめ」「パワハラ」などもすさまじいものですが,官庁にそういう体質があって,普通の学校にはない,ということは考えにくいわけです。

 荻上さんが紹介している,「有効的ないじめ対策」を語る上で重要なこととして・・・

>最終的に「いじめ対策」という枠組みを外さなければなりません

 という言葉はよく響いてきました。

 いじめの解決をめざす上で,感染症対策における「うがい」「手洗い」などの簡単な「予防策」のようなイメージの「防止策」提案を少しずつ進めていく,ということも大事でしょう。


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