ヤバすぎる経済学
スティーヴン・D・レヴィット
東洋経済新報社
2016-04-15


 校長にしろ,大学教授にしろ,いったんその職を手に入れると,よほどのことがない限り,というか,まず間違いなく,「教諭」や「助教」などに「降格」することはない(辞めて現場から去ることになる)。

 「終身校長」や「終身教授」への忌避感が強い文化と弱い文化が存在することは理解できる。

 経済学の分野での「終身教授」には意味がなさそうなことは,この本を読めばよくわかる。

 今,教育の分野で「何でもアリ」的な発言を繰り返している大学教授がいるが,

 熱心に取り組んでいるのは研究ではなくて市販本の執筆である。

 大学教授の勤務体系はどうなっているのかわからない。

 昼間からブログを書く暇も,本を書く暇も十分にあるようだが,こういう人がつかえているために

 どんなに努力しても「教授職」を手に入れられない人がたくさんいるのは気の毒に思える。

 ただ,キャリアの早い時期にとても強いインセンティヴを与えられながら,その後はとても弱いインセンティブを与えられることになる「教授」本人に罪はない場合もある。

 「終身教授」という制度自体の問題である。

 教員免許更新制度の次は,「教授」という地位の更新制度の導入か。

 以前にも書いていたことだが,私が受講した免許更新講習の講師をつとめていた大学のセンセイは,いくつかの「間違い」を犯していた。

 免許更新講習の質の保証がなされていないのも問題である。


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