佐藤優さんのコラムでは政治の裏側の「息づかい」がよくわかります。
政治家や行政にかかわる人でなくても,「忖度」できない人が出世するのは難しい,ということはよくわかっていると思われます。
ただ,不思議と「この人,他人の気持ちがわかるのだろうか?」と思ってしまう人も,立派に出世されていることがあります。
「気をつかって損した」という経験をされたことがある人も多いでしょう。
>忖度とは「他人の気持ちを推し量ること。推察」という意味だが,推察よりは,「推し量ったうえで,何かする」という能動的なニュアンスがある。
>普段は,官僚の世界で「気配り」と言われているような事柄が,疑惑になると忖度と言い換えられるというのが筆者の解釈だ。
あまり露骨な書き方をされていませんが,私の「忖度」の印象は
「媚びを売る」「点数を稼ごうとする」というニュアンスが多分にあります。
安倍首相もジョークで口にしたことがある「忖度」ですから,
今年の流行語大賞にもぶっちぎりで選ばれることになるでしょうか。
KAKE問題については,結局,
新設が本当によいことかどうかを見極める方法さえしっかりしていれば,
国民の側からも判断はつくはずです。
ただ,その「見極め方」を新設したい人たちがつくってしまったら意味がないわけですね。
「議論でオレを負かせてみろ」なんて息巻いても,結局,「勝ち負け」の基準まで作られてしまっては,絵札が入っていないトランプでロイヤルストレートフラッシュを狙うようなものになります。
支持率が低下して初めて国民の声を聞く,なんてことにならないでもらいたいものです。
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