全国各地で水道管の老朽化が進んでいるらしい。
  
 しかし,交換するにはカネがかかる。
 
 ちょっとやそっとの水道料金値上げでは,水道管を交換し,断水などを回避することは困難だということだ。

 全国で最も水道料金が安いのは,2015年のデータでは山梨県富士河口湖町。富士吉田市や忍野村もベスト10(安い自治体)に入っている。

 その理由は富士山周辺を観光で訪れたことがない人でも,容易に想像がつくだろう。

 一方,北海道のいくつかの都市が,ワースト10入りしている。

 ワースト1の水道料金は,ベスト1の約8.2倍の高さである。

 今,水は宅配で頼めばいつでも手に入る。蛇口をひねると必ず水が出る。

 こういう国にあって,「当たり前」の向こう側にある事態を知ることは,とても重要であると思われる。 

 すでに,水道料金が高騰している地域では,水を多く使用する製造業等の事業所などほとんど存在しないのではないか。

 水道だけではない。

 全国の電気を使っている事業所の方が頭を抱えている問題は,

 「再生エネ発電促進賦課金」が増大していることである。

 水道も電気も,消費税増税による負担増どころの話ではないほど,支払いが重くのしかかっている,という事業所が少なくないだろう。

 水道代や電気代が一定の期間払えないと,水道と電気が止められてしまう。だから,節約を呼びかけて,使用量を減らそうと努力するのはわかる。だがそれにも限界がある。

 コンセントやスイッチの向こう側,水道の蛇口の向こう側に目が向けられる子どもが育てられるとよいと思われる。

  
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