著者は,
>会社を辞めた後で,会社のやさしさがいろいろとわかった
という。ただ,会社を辞めてフリーランスで仕事を始めると,
>会議10分の1,報告書100分の1,ストレス5分の1,仕事量3分の1,メール5分の1
に減少したという。
「あと1時間で死ぬとしたら?と思ってみよう」というタイトルのコラムもある。
>僕は今から1分後に死んだとしても,まるで後悔しないと思う。
この本を,自ら命を絶った社員は読んでいたのだろうか。
「ピッカピカの1年生」秘話というコーナーもある。
>今やらなくちゃいけないことじゃなく,未来のために今何をやったらいいかと考えながら。目の前の仕事に取り組むようにする。
半端ない仕事量をまともな精神でこなせるのは,未来のことを考えているからだろうか。
学校の教師の仕事も,まさに「未来のため」の仕事である。
残念ながら,日々の問題の解決に忙殺されることが少なくない。
この本には,教員の仕事術として読んでも,その通り当てはまる話が多く紹介されている。
>離れ際に「笑い」を残す
ことなどは,毎日そうでありたいと願ってなかなかできない日も多い。
死ぬほど仕事がやりたい人たちにとっては,目の前に新しい障害が立ちふさがってきているのかもしれない。
しかし,本当に死ぬほどの仕事がふりかかっている人を救えない企業が生んでいる価値とは何かを考えたい。教育現場でも発生しうる,大きな問題と,どこが同じで,どこが違うのだろうか。
教育が何かし忘れていることがないか,毎日点検していきたい。
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