文章を書くこと,文書をつくることが仕事の中で重要な位置を占めている私にとって,活用すべき内容がたくさん示されている1冊だった。
  
 私が悪文を書く癖があることに気づいたのは,研究授業の指導案や研究発表用の資料を先輩教師たちと揉んでいるときだった。原稿が真っ赤になる。そしてすぐに,悪文ばかりになってしまう理由に気づかされた。私が大学で読んでいた専門書のほとんどが,悪文のオンパレードだったからではないかと。また,小学校から大学を通して,学校の先生に作文や論文をしっかり添削された経験はなかった。提出した感想文などに,赤が入って返却された記憶がない。どういう評価を受けたのかもわからない。
  
 大学では外山滋比古さんのエッセイも読んでいたが,1文1文が短い文章には,たいした内容がない,と思い込んでいる節があった。内容のあるなしを判断できる力もなかったということである。
 
 文章力(国語力)をつけようとして,「悪文」の構造などを論じた本も読んでみたが,なかなか前進しなかった。例に挙がっている「悪文」が「悪文」すぎて,さすがにここまでの「悪文」は書いていないという自覚があった。

 『特集/学び直し国語力』に掲載されている「悪文には理由がある」のコーナーでは,以下の10のポイントが示されてる。

>一文二意,複文,主語の登場の遅さ,主語と述語のねじれ,術語の脱落,あいまいにかかる修飾語,修飾の順序,接続表現の多用

 短文にすることが推奨されるのは,上記のポイントのいくつかが同時に解消される効果があるからである。『切り抜き保存版 ビジネスのための文章術 10ヵ条』の1ヵ条目にも,
 
>1文を短く

 と挙げられている。

 日本語は修飾語が被修飾語の前に来るから,長い修飾語は避けるべきであることはわかっている。ただ,自分の頭の中では被修飾語がはっきり決まっている状態で書くから,説明を丁寧に,詳しくしようとすると,ついつい修飾語が長くなってしまう。

>読み手・書き手目線で

>文章の構造を意識する

>接続詞は効果的に

>根拠=理由+説明+例示


 などを頭に入れつつ,こんなブログの記事も書いていきたい。

>時間を置いて推敲する

 ことで,今までの記事のどれくらいが修正できるのだろうか。

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