「有名中学」入試問題と東大の入試問題から「偏向」「自虐」度のチェック,「史料台無し」の事例を挙げている。

 東大入試の日本史問題については,駿台と東進と河合塾の模範解答例から,得点を取るための「無難な解答」が本当に正解と言えるのか,「模範解答」は公開できるのだろうか,という扱い方がされている。

 どこかで紹介済の話かも知れないが,私はアメリカの研究者による日本の歴史教科書への感想が興味深かった。教科書に求められるものは何か。解釈か,事実の羅列か,思考を促す問いかけか。

 最近の中学校の歴史教科書は,資料集のように図版がたくさん掲載されているが,文章をしっかり読ませるアメリカ型の教科書を一度小学生に読ませてあげたい。コンパクトにまとまりすぎた教科書の弊害を検証している研究成果も見てみたい。
 
 初見の史料でその活用力が問える良問をつくるのはなかなか難しいのだろうが,やはり「挑戦的」な入試問題を見るのはわくわくするものである。ミスを恐れず果敢に攻めてほしい。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ