トッド氏が見る日本の未来はどうなるだろうか。
トッド氏や私が生きているうちには日本の核武装は実現しないだろうが,「核の傘」は単なる幻想に過ぎない,という認識は割と早い時期に広まっていくかもしれない。
トランプ外交の問題点の指摘は的確であると思われる。
核兵器を持っている国には協力的で,核兵器を諦めた相手には攻撃的に出るアメリカという国は,「核兵器保有国の拡大」「核拡散を奨励する」外交を行っているようなものである,という見方である。
ロシアや中国とのつき合い方についても,多くの示唆を与えてくれている。
中国は「砂でできた巨人」にすぎないというが,
>少子高齢化
>女性の地位の低さ(新生児の男女比が118対100になっているなど)
>若いエリート層がどんどん国外へ流出している
>内需が弱く,輸出依存の脆弱な構造
といった弱点を中国はどう解消しようとするのか,興味がある。
「民主主義」や「核兵器」の意味についても,トッド氏レベルの多面的・多角的な理解が促せるような教育は可能だろうか。
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