教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

読書

国後島の道路事情



 おまけで古道の話も登場し,それぞれがちょうどいい長さにまとまっているので,だれかと旅行したときにちょっとした蘊蓄を披露したい人には,お薦めの本である。
 
 人にはなかなか見えているのに見ていないものが多い。
  
 なぜ斜面の道路は●●●●●●で舗装されているのか(アスファルトではないのか)?
 
 料金所のあたりも同じように・・・。よく事情がわかった。

 道路のトンネルの数が,全国1位はどこでしょう?

ア 大分県  イ 北海道  ウ 千葉県  エ 高知県

 正解は?

 正解を書く前に,私がこの秋に体験した国後島の道路事情をご紹介します。

 国後島の中心部は,「古釜布(フルカマップ)」というところです。帝国書院の地図帳にはきちんと地名が表示されています。

 この中心部でも,少し前は舗装されている道路の範囲が迫ったようですが,今は人がよく移動する範囲はすべて舗装が終わっています。

 この道路,日本にもある「仕掛け」が,ちょっと「仕掛けすぎ」という特徴があります。

 スピードを落とさせたい場所に,段差(突起)をつける細工がされているところがありますよね。

 速いスピードで通過しようとすると,車がガタガタいって壊れそうになるので,皆さん徐行します。

 この段差(突起)が,古釜布の場合,とても高いのです。極端に言うと,鉄道のレールの上を越えるイメージです。もちろん,踏切内のように,道路の高さがレールの一番上と合っているのではなく。

 ほとんど停車状態になって,ドライバーさんは静かにごっとん,といって段差を越えてくれますが,体重が軽い人は,体が座席から跳ねるくらい。

 だから,スピード違反のしようがありません。車が壊れてしまいます。

 本題,クイズに戻ると,正解はアです。1位~4位が順番に並んでいます。

 大分のトンネル数は571,北海道は479,千葉は453,高知は389。

 大分がダントツですね。

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『バカとつき合うな』は孤独と戦うための本

バカとつき合うな
堀江貴文
徳間書店
2018-10-26


 amazonのカスタマーレビューは今のところ259もある。

 ほとんどが☆5個だが,1個の評価を読むのが楽しいところである。

 論調(口調?)が「真面目に生きる」ことを否定しているように感じるためか,「真面目な反論」が多くて書いている方が気の毒になる。なぜこの2人を本を読んでしまったのか?と。

 私にあてはまってしまう「バカ」は,24個中,15個もあった。

01 バカばっかりの環境に居続けるバカ(堀江貴文)
05 我慢を美徳にしたがるバカ(堀江)
06 未熟なのに勘に頼るバカ(西野)
08 「自分の常識」を平気で振りかざすバカ(西野)
09 機械の代わりを進んでやるバカ(堀江)
11 ひとつの仕事で一生やっていこうとするバカ(堀江)
12 先に設計図を描きすぎるバカ(西野)
14 人生の配分ができないバカ(堀江)
16 無自覚に人の時間を奪うバカ(堀江)
18 マナーを重んじて消耗するバカ(堀江)
19 自分は老害にならないと思っているバカ(西野)
21 一貫性にこだわるバカ(西野)
22 未来に縛られるバカ(堀江)
23 空気を読むバカ(西野)
24 バカを笑って、自分は棚上げのバカ(堀江)

 仕事が中学校教師なので,許してもらえる「バカ」が多いと思われるが,学校にいると,「老害」「マナー」「空気」があるからもってきた世界だった,とつくづく感じる。
  
 学校が本当に社会の役に立っていないことが実証されてしまうまでは,ぎりぎりのところだが,とりあえず現場に居続けてしまうことになるだろう。

 一応,自分にはあてはまらないの思っているのは,以下の9個である。

02 人と同じことをやりたがるバカ(西野亮廣)
03 学校を盲信するバカ(堀江)
04 目的とアプローチがずれているバカ(西野)
07 欲望する力を失っているバカ(堀江)
10 付き合いを強要するバカ(西野)
13 にわかを否定するバカ(西野)
15 新しさばかり追求するバカ(西野)
20 孤独を怖がるバカ(堀江)
17 善意なら何でもありのバカ(西野)


 学校現場には,新しさばかり追求するバカもいる。現場というか,行政はそういうところがある。予算を獲得するため,という大きな任務もあるのだが,予算をとって物を買ってしまってからア,電子黒板のように学校に導入された教育機器がことごとく「置物」「飾り」のような存在になっている現状があっても,議員につっこまれなければ何もしない(でおいてくれる)。教育に詳しい議員がいないことは,現場教師にとっては半分悲しく,半分ありがたい。
  
 少なくとも学校現場にいるときは,孤独ではない。問題は,その後である。

 『バカとつき合うな』を読んでいる人の年齢層は,どうなっているのだろう。案外,50歳代が多いのではないだろうか。
 
 すでに孤独だったり,やがて孤独が訪れることをよく知っている人を,勇気づけることができる内容だから。

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かぶった書評~週刊ダイヤモンド





 同じ雑誌の同じ号の書評で,本がかぶるというのはちょっと珍しいことかもしれない。

 ただ,評者の関心の向きや気づきには,違いがあるのは当然のことであり,「読み比べ」をする楽しさがある。
 
 昼間匠氏は,日本の地方都市とラストベルトが相似形であることに気づき,日本の将来を危惧している。

 佐藤優氏は,トランプ大統領が行っている「アメリカの破壊」を正面から問題視している。

多くの人(アメリカ人)は,私とあなたには違いもあるけど,共有している部分のほうが多いはずだから共存しましょう」という姿勢で暮らしている。多民族社会の知恵だろう。

>ところがトランプは,その断層を執念深く広げようとしてきた。できた隙間に指先をひっかけ,別の断層も見つけ出しては,そこを足で蹴り続け,少し崩れたところに足場を作り,よじ登ろうとしてきたのだと思う

 
 支持を集めることが目的で,実は支持者の本当の利益を重視しているわけではない,という民主主義社会の「詐欺的代表者」を防ぐには,やはり選ぶ側の国民が賢くなるしかないのだろう。

 しかし,目先の利益にとらわれない,という生き方ほど,難しいものはない。

 その弱点を「詐欺的代表者」は突いてくるわけである。

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居眠り運転=飲酒運転?



 次のような話は,教習所でもぜひ教えてほしい(私は教習所でも,学校の保健の授業でも聞いた覚えはない)。

睡眠不足の脳は,いろいろな点でアルコールの影響を受けた脳に似た反応を示す。

目と手の協調が必要な作業では,覚醒している時間が一時間たつごとに,血中アルコール濃度が0.004パーセント増えるのと同じだけの遅れが生じる。

 教師の私も,睡眠不足が原因の「キレの悪さ」を授業中に経験したことがある。

 いずれ,呂律がまわらなくなるとか,脳梗塞の予兆でも始まったら,「現役引退」も考えなければならない。

 若いうちはよかった・・・ともうかなり前から思っているが,自動車運転の場合,睡眠不足の影響は,年長者よりも若い人の方が大きいらしい。歳をとれば,睡眠不足をコントロールする能力もついてくるらしい。

 睡眠を科学する方法は様々あるようだが,「心の大掃除」という機能は本当にありがたい。

 消せない記憶もあるが,教員として,親として,心が整った状態でいつも子どもたちに接していたい。


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世界を変える以前に大事なことは



 政治哲学者が公共政策の問題に真剣に取り組んだ様子がうかがえる本である。

 著者特有の二重否定文の多用など,読みにくさに戸惑う人が多いかもしれないが,論旨は明確で,哲学者らしい話法がしっかりと翻訳されていると思われる。もう少し小見出しがあったりして,構成を工夫してくれたら,と思わなくもないが,「世の中の役に立とう」とする真摯な気持ちが読みにくさをカバーしてくれている。

 著者から学ぶべきことは,「もっと自らが住む世界を解釈することに力を入れるべき」という態度である。

>(道徳哲学者たちは)社会のいまのあり方がそもそもなぜそうなっているのかを,探究し損ねることがある

 「政治哲学者たちは,善くかつ正しい社会の最善のモデルを考え出そうと互いに競ってきた」というが,これを教育の世界で言えば,「教育学者たちは,善くかつ正しい(あるいは少しでもまともな)授業の最善のモデルを考え出そうと独自性を競っている」面がある。たとえば,「一斉授業」を「悪」と見なし,学力向上を損ねているという前提から別の「最善のモデル」を主張している。

 そもそも「一斉授業」とはどのような授業を指している言葉なのか。自分の都合のいいように非常に限定的な意味で「一斉授業」を捉えて,「一斉授業」=悪というイメージを拡散している人間はいないだろうか。チープな本に書かれている「一斉授業」のイメージは,自分の学生が実習校でやっている程度のものか,大学での自分自身の授業そのものであったりする。子どもたちが黒板に示された課題を自由気ままに調べ,わからないことがあれば教卓に置かれた教師用の指導書を確認して理解する,などという恐ろしい「指導案」が提案?されたりもしている。

 未来がどうなるとかではなく,いまの教室の子どもたちの実態がどうであるかに関心をもって実践をしている人間に対して,「すでに効果のなさは実証済み」などといって「一斉授業」による教授法を否定するガクシャがいる。

 現状把握の必要がない「理論重視」の姿勢をもった人間ほど,教育の世界で役に立たないものはない。

 かつては,役に立たないものの代名詞だった哲学者が,それなりの存在感を社会で示せるようになった国と,相変わらず「学会」などの狭く閉じた空間での表彰をひけらかすしかできない人間が教師を育てている国との違いは大きい。

 結論の章で,マルクスの墓石に刻まれた,『フォイエルバッハに関するテーゼ』の終わりにあるスローガンが紹介されている。

>哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきただけだったが,大事なことは世界を変えることだ

 解釈が誤っていたり,一面的であった場合,どんな方向に世界が向かっていくか,その危険性を一番よく分かっている国はどこだろう。また,その壊滅的な結果をこれから味わう国はどこだろう。

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