教育失敗学から教育創造学へ   (読書編) ~子どもの教育に情熱をかける人々のために~ 

小学生と大学生の親です。 このブログでは,読書から得られた発見や視点を中心に,子どもの教育について考えていることを書き綴っていきたいと思います。

社会問題

群衆は「型」にはめると機能しなくなる



 SNSは,今までになかった「正義」の示し方で,世の中を大きく変えようとしている。

 ときには「数の力」を使えるレベルに達するし,多くはないが仲間の「ゆるい連帯」を築くのに役立っている。

 「古い権力者」がなぜおずおずと退場し,その後の発展という「遺産」を残せないのか。

 「古いパワー」の持ち主は,組織として動いている巨大な権力の中にいると,必ず見失うものがある。

 それは「自由の力」である。

 支持者や協力者を何かの枠で固定したり,組織に組み込んでしまったりすると,とたんに「自由の力」は失われてしまう。

 クラウド・リーダーからチア・リーダーへの「転落」が,オバマ大統領の残念なところだった,という話は,日本人でもなるほどと思う。

 崩壊寸前のヴァチカンを変えようとしているローマ教皇フランシスコ(アルゼンチン出身)は,

 「新しいパワー」そのものだった。

 強烈なシグナルを発し,人々の自主性を促すような仕組みを考え,広く長く受け継がれるべきもの=規範を示す。

 新しいリーダー像は,実は学校できちんと育成できる。

 「自由の力」を発揮できる場面を意図的に多く作り出すことである。

 そして手に入れた自分のパワーを使って,他の生徒たちにそのパワーを差し出していく。

 そういう新しいリーダシップを育成することに,希望を感じていたい。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ 

なぜ中国人は行列に割り込むのか~スッキリ中国論



 かつてアメリカでは,いつの間にかテレビ,ビデオ,ゲーム機,ゲームソフト,アニメなどが「日本製」になってしまっていた,という時代があった。今は,世界の工場,中国の出番となっている。

 日本人をその中国人嫌いに導いているのは,日本と中国が手を結ぶと不利になる国で,知的で戦略的な手を打ってきていると考えることができる。

 太平洋に進出し,アメリカとオーストラリアの分断を狙ってきている中国側にとって,日本はもちろん「敵」であるが,アメリカにとってそうであるのと同じように,中国にとっても日本は「盾」のような位置にあるから,利用しない手はない。国際社会の動きはとても複雑である。

 さて,中国人が行列に割り込む理由を聞いたら,「何と合理的・積極的な行動か」と驚くかもしれない。
 
 自分は急いでいる。列で並んでいる日本人は,どうやら時間に余裕があるようだ。自分一人がそこに入っても,順番が1つ後ろになる程度のことであり,問題はないだろう・・・。

 日本人は絶対にやらない思考法だが,世の中の動きに敏感な人は気がついたと思う。

 「こういう生き方の人間が,生き残れるのだ」と。

 「スジ」が通らないことは認めず,「そうであるべき」を重視する日本。
 
 「あるか,ないか」という現実を見て,あるならその「」を判断基準とする中国。

 動きの良さは,断然中国である。
 
 「変わること」をリスクと考える日本と,「変わらないこと」をリスクと考える中国。

 どちらが正解,というわけではない。しかし,中国が伸びていること,日本の成長が止まりつつある現実を「基準」に考えてみれば,「正しい方」はいずれ「だれもが正しいと思う方」になっていくかもしれない。

 列に割り込んだ中国人と喧嘩にならないための話し方。

>(さっと無言で割り込み)

>あっ,すみません。私も急いでいますので・・・。


にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ

ゴーン?仮定法過去完了?攘夷運動?



 どこがどうなっていたら,逮捕は避けられたのか? 

 まだ世界で起こっている大きな自国民(の政権支持者)優先主義の流れを傍観しているのが日本だが,いずれ,相変わらずの「攘夷運動」が沸き起こってしまう危険性を感じている。



 公営事業が民営化,それも外資に売られる時代がやって来る段階で,日本人の目が覚めてしまい,「手遅れ」なのにまた時代を逆戻りさせる動きが加速する恐れがあると思われる。

 今回のゴーン氏の逮捕の背景には,「日本企業が植民地支配を受けていることへの抵抗」という見方があるらしい。グローバル化・自由化は,強者が弱者を食いものにする仕組みであり,弱者にとって有利な考え方である「公正さ」が重要視されるようになると,今のアメリカのような姿になる。

 ゴーン氏は容疑を否認しているそうで,「司法」へと注目が集まる土壌ができた。「司法」は「自由」ではなく,「公正さ」を看板に掲げているはずだが,「独立性」には疑問があるだけに,成り行きには興味もある。

 「司法取引」のメリットやデメリットについても,国民の関心が高まるだろう。

 「司法取引」は,だれにとって都合のよい仕組みなのか。「取引」がうまくいけば,刑が軽くなるという犯罪者にとってのメリットは,犯罪の増加につながらないか。

 いくらでも「狙い撃ち」が可能になるのではないか。どっちにしても,恐ろしい時代になった。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ

統計的差別と統計への恐怖~女性管理職は増えるか



 統計に基づく合理的な判断が,女性に不利な結果になる「差別」も問題だが,「現状」や「過去の動向」を示す統計を見て,女性の側も思い切った行動がとれなくなる,という問題もあるだろう。

 リチャード・カッツ記者が雑誌に引用したデータは,

課長以上の女性管理職は約6割が独身で,既婚者でも3人に2人は子どもがいない
 (旧労働省の1990年調査)


 現在は,

従業員数1000人以上の大企業では,女性管理職の3割が今も独身だ。一方,結婚歴のない男性管理職はわずか3%にすぎない

従業員数30人以上の企業では女性が一度も管理職になったことがないという会社が半数に上る

 2020年までに女性管理職を30%(欧米並み)にするという目標を掲げたのは,小泉内閣だった。

 安倍政権は30%だった政府目標を民間で15%,官庁で7%へと大幅に引き下げた。

 「女性の管理職希望者は,そもそも何%いるのか」というデータはあるだろうか。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ

かぶった書評~週刊ダイヤモンド





 同じ雑誌の同じ号の書評で,本がかぶるというのはちょっと珍しいことかもしれない。

 ただ,評者の関心の向きや気づきには,違いがあるのは当然のことであり,「読み比べ」をする楽しさがある。
 
 昼間匠氏は,日本の地方都市とラストベルトが相似形であることに気づき,日本の将来を危惧している。

 佐藤優氏は,トランプ大統領が行っている「アメリカの破壊」を正面から問題視している。

多くの人(アメリカ人)は,私とあなたには違いもあるけど,共有している部分のほうが多いはずだから共存しましょう」という姿勢で暮らしている。多民族社会の知恵だろう。

>ところがトランプは,その断層を執念深く広げようとしてきた。できた隙間に指先をひっかけ,別の断層も見つけ出しては,そこを足で蹴り続け,少し崩れたところに足場を作り,よじ登ろうとしてきたのだと思う

 
 支持を集めることが目的で,実は支持者の本当の利益を重視しているわけではない,という民主主義社会の「詐欺的代表者」を防ぐには,やはり選ぶ側の国民が賢くなるしかないのだろう。

 しかし,目先の利益にとらわれない,という生き方ほど,難しいものはない。

 その弱点を「詐欺的代表者」は突いてくるわけである。

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へにほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 受験ブログへにほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ教育問題・教育論 ブログランキングへ
最新コメント
アクセスカウンター

    受験ブログ
    livedoor 天気
    「livedoor 天気」は提供を終了しました。