SNSは,今までになかった「正義」の示し方で,世の中を大きく変えようとしている。
ときには「数の力」を使えるレベルに達するし,多くはないが仲間の「ゆるい連帯」を築くのに役立っている。
「古い権力者」がなぜおずおずと退場し,その後の発展という「遺産」を残せないのか。
「古いパワー」の持ち主は,組織として動いている巨大な権力の中にいると,必ず見失うものがある。
それは「自由の力」である。
支持者や協力者を何かの枠で固定したり,組織に組み込んでしまったりすると,とたんに「自由の力」は失われてしまう。
クラウド・リーダーからチア・リーダーへの「転落」が,オバマ大統領の残念なところだった,という話は,日本人でもなるほどと思う。
崩壊寸前のヴァチカンを変えようとしているローマ教皇フランシスコ(アルゼンチン出身)は,
「新しいパワー」そのものだった。
強烈なシグナルを発し,人々の自主性を促すような仕組みを考え,広く長く受け継がれるべきもの=規範を示す。
新しいリーダー像は,実は学校できちんと育成できる。
「自由の力」を発揮できる場面を意図的に多く作り出すことである。
そして手に入れた自分のパワーを使って,他の生徒たちにそのパワーを差し出していく。
そういう新しいリーダシップを育成することに,希望を感じていたい。
教育問題・教育論 ブログランキングへ